こんな質問にお答えします。
実は長襦袢と肌襦袢は言葉は似ていますが、明確な違いがあります。
- 長襦袢は着物の下着
- 肌襦袢は貴方自身の下着
ということです。
本記事の筆者は日頃から着物の事がわからない人に着物のイロハを教えています。
着物の知識は複雑で、わかりにくいところが多いものです。
この記事では、「長襦袢」と「肌襦袢」の違いは何なんか?
この記事を読むと「長襦袢と肌襦袢の違い」や「それぞれのTPO」がわかります。
結論は着物を着る時は長襦袢も肌襦袢も両方必要です。
是非参考にご覧ください。
この記事を読んで欲しい人
- 長襦袢って何?TPOは?
- 肌襦袢って何?種類は?
- 長襦袢と肌襦袢の違いは何?
この記事の目次
長襦袢と肌襦袢の違い分かりますか?
めったに着物を着る事はないかもしれませんが、たまに着る時長襦袢や肌襦袢と分かりにくい単語が出てきて迷う人が多いです。
- 長襦袢は着物の下着
- 肌襦袢は貴方自身の下着
もっと詳しく違いを説明してみます。
長襦袢の役割
長襦袢は着物を着る時に裾さばきを良くしたり、半衿を付けて着物の衿を汚さないようにしたりと着物自体の下着の役割を果たします。
女性の場合は袖から少しだけ長襦袢が見えます。
そのため長襦袢自体にも色や柄に注意する必要があります。
裄(袖)の長さは着物より少し短い感じで着物より袖丈も少し短めです。
着丈(全体の長さ)はくるぶしぐらいがちょうど良い長さです。
要するに、着物に対してのTPOがあります。
長襦袢のTPO
長襦袢は着物の下着と解説しました。その長襦袢も用途があります。
長襦袢はフォーマル用とカジュアル用とで少々使い分けが必要です。
●フォーマル用長襦袢
●普段着用長襦袢
と分けて解説します。
フォーマル長襦袢
留袖や黒紋付(喪服)で使用する長襦袢は絶対白が基本です。
絹や綿の素材は問わず必ず白が基本ですので覚えておいてください。
訪問着や付け下げ、色無地などフォーマルに合わせる長襦袢の色は単色、もしくは単色ぼかしになります。
フォーマルの着物に使用する長襦袢は絹素材が無難です。
普段着用の長襦袢
着物を着る時に下着として着るもので、見えても良い下着です。
着物を着る時に袖のうしろから柄が見えます。
見えても良いのでオシャレの要素もあります。
全身に柄あってもOKです。
半衿は基本は白ですが、柄物や刺繍された物を付けてもOKです。
上下別れた「二部式襦袢」もありますが、着付けしにくいし、着崩れしやすい為おススメしません。
買って後悔するので、安いからと言って購入しないようにしてください。
あとあと絶対着なくなります。
肌襦袢の役割
詳しく説明すると、肌襦袢+裾除けの組み合わせで着物用の下着になります。
着物を着る時は見えません、むしろ見えてはいけません。
肌襦袢は
上半身だけの肌着の事を指します。
肌襦袢は綿素材でしっかり汗を吸収するものが良いです。
首の後ろはしっかり「繰り」のあるものを選びましょう。
着物を着た時に後ろから肌襦袢が見えてはカッコ悪いですよ。
色や柄は無くほとんど白です。
裾除けは
腰から下部分の下着の事を指します。
役割は上半身は「汗取り」腰から下は「歩きやすさ」を基準に選びましょう。
足元は「キュプラ」などのポリエステル素材の物が良いです。
上半身の肌襦袢と腰から下の裾除けでワンセットの着物用の下着です。
スリップ状でひとつなぎの物もあります。
オススメ長襦袢は?
ほぼ一年中着れる「東レの爽竹長襦袢」をおススメします。
理由は自宅で洗えてフォーマルからカジュアルまで巾広く着れて、お値段もオーダー長襦袢にしてはリーズナブルだからです。
1着もっておくと便利です。通気性も良く暑がりな方でも暑さを気にせず着れますよ。
爽竹長襦袢ってどう?販売のプロがレビューします。で詳しく解説してます。
是非ご覧ください。
おしゃれな着物に合わせたい場合は長襦袢もおしゃれにこだわりたい方必見!!プロのおすすめとは?
をご覧ください。参考になれば♪
オススメ肌襦袢は?
花嫁さん用でも使うスリップの肌着をおススメします。
少々お値段はしますが、フォーマル着物にカジュアル着物に浴衣に使えて大変便利な肌着です。
是非1着もっておきましょう。
他に色々買わなくて済みます。
長襦袢と肌襦袢の違いは言葉は似てても用途は全く違います|まとめ
- 着物を着る時は肌襦袢と長襦袢は必ず必要
- 長襦袢と肌襦袢の役割は違う
- 長襦袢はTPOを考える
- 長襦袢は自宅で洗えて通気性の良いものがベター
- 肌襦袢はどんな着物にも合わせて良い花嫁さん用ワンピース肌着を選ぶ
簡単に説明しましたが、着物初心者の方には長襦袢と肌襦袢の言葉の違いは少々区別が難しいかもしれません。
役割ははっきりと違います。
違いが分かって頂ければ、幸いです。
言葉は似ていても実際使ってみると違う物なんですけどね。
言葉が分かりにくい所も着物が難しい原因かもしれませんね。
それでは。