こんな質問にお答えします。
実は、着物についたシミと黄変とは処理方法が違うため、処理にかかる金額も変わります。
本記事では、着物についたシミと黄変の違いを解説します。
ポイントは着物についたシミの年月でシミが黄変になるという事です。
最後までごらんください。
この記事を読んで欲しい人
- 昔の着物に黄色いシミがある
- キレイに落とせる?
- いくらぐらいかかる?
この記事の目次
着物のシミが黄変になる事を知ってますか?
着物のシミが黄変になるとは?
着物をタンスの中にしまっておいて黄褐色に見えるシミの正体は黄変です。
黄変はシミや汚れを放置しておくと酸化という緩やかな燃焼を起こします。
染み抜きでは落とせない繊維の変色が原因です。
保存状態によりますが、早ければ3年~7年で着物に付いたシミが黄変になります。
黄変は茶褐色のシミに見えますが、丸洗いしても、染み抜きしても落とせないことがあります。
着物の黄変の処置
3年~7年以上たった着物のシミは迷わず専門に相談してください。
絶対自分で処置はしないでください。
大切な着物をダメにしてしまします。
正絹の着物の染み抜きを自分でやってはダメな理由。ポイントは5つです
着物の黄変直し方法
ついて間もないシミはベンジンでも処置はできます。
ですが、長い物は別です。
黄変化したものは生地自体の色と一緒に黄変した部分を漂白脱色という黄変抜きをして色掛けという特殊技術で処理します。
丸洗いや染み抜きとは全く違う処理が必要になりますので注意してください。
例えば、お嫁入に作った着物を何十年ぶりに出したけど、シミがチラホラという着物は間違いなく黄変を疑いましょう。
更に言えば、そんな着物を自分で処理して、シミが広がったケースも多々あります。修復が不可能になる場合もあります。
通常の料金よりもかなり高額になる場合もあります。
頼れる専門に相談することをおススメします。
着物の黄変直しの注意点
黄変直しができる物とできない物がある事です。
生地が弱っていて、特殊な脱色溶剤を使うと生地に穴が開く場合があります。
買った当初の着物の生地が弱いという訳ではなく経年劣化していくという意味です。
年々着物に付いたシミが黄変になるにつれてその部分の生地が弱まります。
その事に気づかずにタンスに仕舞いっぱなしになって忘れられてきます。
例えば、必要な時が来たらメンテナンスに出したら良いかな。
今すぐ着ないから、暑いから、めんどくさいからなんて理由で後回しにされがちです。
どうしても着物のメンテナンスは後回しになりがちですよね?
一度タンスから出して着物を広げたらたたむの面倒だしとささいな理由でおざなりになりがちです。
黄変直しが出来ない状態になってからでは遅いですよ。
黄変直しができるうちにメンテナンスしましょう。
着物の黄変直しの料金
付いたばかりのシミと比べて3~5倍の料金がかかります。
理由は、通常のシミは洗剤や薬品でおちますが、黄変は、漂白・脱色・色掛けという作業が発生する為です。
黄変直しは黄変と生地の元の色を一緒に生地を傷めないように少しずつ脱色し、ある程度脱色出来たら周りの色に合わせ何回も資格を持った人が手作業で色掛けしながら補正します。
非常に手間と時間がかかるうえ色合わせのセンスが必要になります。
熟練の技術者の業が必要になる為です。
本当に根気のいる作業の為、手間と時間がかかる事を理解してください。
だからこそ、ついて間もないシミよりも3~5倍の料金がかかります。
着物の黄変直しは新品には戻らない
買った当時の新品には戻りません。
理由は経年劣化で生地が弱っているからです。
よく、言われた通り、高い料金を払ったのだからキレイになるだろうと考えている方がいますが、黄変直しは神経を使って作業されています。
生地の事を優先されますので、着物に穴が開きそうな場合は最低限の処理で返される場合あがあります。
完全には元に戻らないという認識を持っておきましょう。
着物のシミを黄変にさせない為に必要な事
黄変予防はこまめなメンテナンス
こまめにタンスの引き出しを開けて空気を入れてあげるだけでも大丈夫です。
面倒かもしれませんが、全然違います。
この記事を読んでくださった後でも結構ですので、大事な着物に空気を入れてあげてください。
出来れば定期的な虫干しを。。。
着物の黄変に気づいたら専門に出す
早ければ早いほど、シミが取れます。
かかるお金も少なく済みます。
詳しい専門に相談してください。
便利や近いと理由だけでなく親身になってくれる安心で信頼できる先良いです。
老舗着物専門店か、全国展開のネットクリーニングが安心です。
必ずプロが対応します。知識そこそこのところは避けましょう。
後々トラブルになりかねません。
きものtotonoe口コミや評判は?簡単・安心ネットクリーニング
着物のシミが黄変になる事を知ってますか?|まとめ
- 着物のシミが黄変に変わる目安は3~7年です。
- 黄変は染み抜きだけでは取れません。
- 黄変は漂白、脱色という特殊技術が必要
- かかる費用は通常のシミ抜きの3~5倍
- 新品には戻らないという認識を持ってください。
- こまめなメンテナンスが黄変を防ぐ
- 困った専門に相談する
着物は毎日着ません。
でも、必ず着る事があります。
今は何枚も買う時代でもないですし、買い替える時代でもありません。
大切な着物を長く着る為に正しい知識と対処方法を知って、賢く着物ライフをお過ごしください。
それでは。
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