年を重ねてきて着物でお呼ばれ事に行こうと思うんですが、新しい着物を買う予定もないし、昔作った着物があるから、染め変えて今の年齢に合うようにしてお金を掛けずに着物を着たい。
こんな質問にお答えします。
昔の着物を染め変えたら、今の年齢に合う色になるかも?と考えていませんか?
実は、着物の染め替えで失敗して二度と着なくなったという人もいます。
この記事では、「着物の染め替えで失敗した事例」を紹介します。
染め替えを検討している人は参考にご覧ください。
この記事を読んで欲しい人
- 着物の染め替えで失敗したくない
- 染め替えの失敗事例を知りたい
- 良い方法があれば知りたい
着物の染め直しで知っておくべき事3つのポイント 案外費用がかかります。
この記事の目次
着物の染め替え失敗事例4選。
着物の染め替えの失敗事例で多いもの4選を紹介します。
- 思った色に仕上がらなかった
- 生地にシミがあり色ムラになった
- 柄が派手で染め変えても印象が変わらない
- ダイナミックな染め替えで失敗
詳しく解説します。
着物の染め替え経験のある人は大半「思った色に仕上がらなかった」と答えます。
色見本帳の小さな色見本で染め変える色を決める為です。
縦1cm×横4cm程度の色見本で選ぶと非常にわかりずらい為、仕上がりがしっくりこないことになります。
基本亭には今の着物の色をベースに深くしていく事で失敗することは少なくなります。
例えば、赤系の着物であれば、エンヂ色から茶色にしていくイメージです。
できれば、姿見の前に立ち衿元に帯揚げぐらい大きな色見本で顔移りを見たりして決めることができれば、失敗が減ります。
着物の染め替え失敗例②生地にシミがあり色ムラになった
シミに上塗りするように染め変えた時に色ムラになる事があります。
シミと染料の相性が悪い為です。
例えば、着物にシミがたくさんあり、シミ抜きをせずに染め変える時に起こります。
シミ抜きの料金と染め替えの料金とを考えると、10万円を超えることもあります。
せっかく大きなお金をかけるのであれば、まずシミを抜くことから考えましょう。
着物の染め替え失敗例③柄が派手で染め変えても印象が変わらない
色無地以外でもともと派手だった着物の地色を変えても柄が派手でさほど印象が変わらない事があり失敗することがあります。
柄の中の色に手を加えないと着物の印象が変わらない為です。
着物の染め変える時は柄の中の色も着物と同じトーンで染め変えてもらう必要があります。
着物の染め替え失敗例④ダイナミックな染め替えで失敗
着物の染め替えは好きな色に必ず変わるわけではありません。
着物の染め替えは生地にダメージを与えると考えてください。
基本的には同じ系統の色合いで深い色に染め変えるのですが、赤系から青系に変えたい場合は一度生地を抜染する必要があります。
髪の毛で例えると一度ブリーチで色を抜き色を入れるイメージです。
着物の染め替えも同じで、抜染することで染め替えに生地が耐えきれない場合があります。
最悪、生地に穴が開き取り返しのつかないことになります。
ダイナミックな染め替えにはリスクがあります。
失敗する原因ですのでご注意ください。
着物の染め替え失敗事例4選。過度な期待は危険ですよ。|まとめ
着物の染め替えをすると必ずしも希望の色になるわけではありません。
過度な期待は禁物です。
- 色の確認
- 生地の強度
- 柄のデザイン、大きさの確認
- シミがないか確認
以上の事は最低限確認しておきたいですね。
目の前に完成品があるわけではないので、慎重に確認したうえで、加工してもらいましょう。
それでは。