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着物お手入れ

着物の染め直しで知っておくべき事3つのポイント 案外費用がかかります。

2020年11月14日

悩む女性
昔の着物があって今着るには派手かも・・・そういえば着物って染め替えができるみたいだけど、どんな着物が染め替えられるのかな?知っておく事とかあるのかな?是非教えてほしい。

 

こんな質問にお答えします。

 

本記事の筆者は・・・

着物業界で20年仕事をしています。

販売、メンテナンスを中心に日々お客様に親切丁寧に向き合っています。

参考になれば幸いです。

 

この記事を読んで欲しい方

  • 昔の着物を染め直したい
  • 着物の染め直しで知っておく事は?
  • 着物の染め直しの予算が知りたい

着物の染め直しで知っておくべき事3つを解説

着物は便利なもので洋服と違い昔つくった着物でも染め直しが可能です。

 

着物の色が変わると全く違う着物になりますので、一度検討しみてください。

 

ココがポイント

昔の着物を染め直すことができる生地は?

昔の着物を染め直しができる色は?

昔の着物を染め直しにかかる費用は?

 

そこで今回は着物の染め直しで知っておくべき3つ個を解説します。

 

昔の着物を染めなおすことができる生地は?

基本的に着物を染め変えるのを検討するのは絹の着物が良いです。

 

白生地から染めて加工されているものが適しています。

 

紬などの織りものに着物が染め替えに適しているのかは着物によるので、注意が必要です。

 

一番相談が多い着物は主にフォーマルの着物が多いです。

 

訪問着や付け下げなどが良く加工されます。

 

ウールや綿素材の浴衣などは基本的に染め替えできないものがあります。

 

どうしても気に入らない着物があれば買い替えを検討しましょう。

 

そのため、染め直しできる生地は限定されることは理解しておいたほうが良いですね。

 

昔の着物を染め直しができる色は?

着物の染め直しで知っておきたいポイントはいくつかあります。

 

染め直しが可能な生地は絹になります。

 

ポイント

染めに耐えるだけの生地か?

同系色になる事を考慮する

染め替えできないことを考慮する

染め替えの際に気を付けたいポイントになります。

 

個人では判断できない場合があるため、専門に相談する必要があります。

 

染めに耐えるだけの生地か?

着物は経年劣化するものです。

 

着物の生地を染め替えするにもストレスを与えるということを理解してください。

 

染め替えを希望されても生地自体が薄くて弱っていると、作業工程で穴が開くなどが考えられます。

 

染め変えに耐えられないとお返しされることもありますので、その時は諦めましょう。

 

昔の着物を染め直しができる色は?

着物をきれいに染め変えるには染め変える方法があります。

 

ポイント

基本的に本来の色から深い色合いになる

赤系統の着物はその深い色合いに染め変える

青系統の色合いがその深い色合いに染め変える

という認識を持っておくとよいと思います。

 

要するに濃い色合いを薄い色合いにするとリスクがあり、反対色に染め変えることもまたリスクがあると考えたいものですね。

 

嫁入りの着物を今着ようと思っても派手

着物というものは作った時期と実際着る時期が違う事はよくあります。

 

お嫁入りで作ったもらった着物をいざ着ようとする時期が20年~30年経っていることもザラにあります。

 

安心してくださいそ皆さんそういうものです。

 

誰がわるいというものでもなく、時代背景で当時一番似合う色を提案している為そういうことになります。

 

ですが、いざ、着ようとする時期にタンスを開けてみれば、派手で今は着れないという事になります。

 

着物を買いそろえた時期と実際着る時期を想定することは難しいことなんです。

 

では、今着るにはどうすればよいのか・・・

 

着物は染め替えできるという事です。

 

昔の着物を染め直しにかかる費用は?

実際に着物を染めなおすには費用がかかります。

 

具体的にはどういう流れかというと着物を反物に戻す「洗い張り」という作業を行うことになります。

 

洗い張りとは、着物の状態から反物に戻し、水を使い専用のブラシで汚れを落とす作業から始まります。

 

詳しくは着物の洗い張りとは?3つのメリットと2つのデメリットを紹介 で解説しています。

 

着物をきれいにした状態から染めに入ります。

 

胴裏という裏地と八掛という裏地を新品に交換して今のあなたの寸法(サイズ)に仕立て直します。

 

今は技術が発達している為、撥水加工もしておくと良いですね。水玉がコロコロになる加工です。

 

生地に水分がしみ込まないようになります。

 

ざっくり費用を説明すると・・・

 

着物の染め替えに関する料金

  • 洗い張り・・・10,000円~15,000円
  • 胴裏 15,000円~20,000円
  • 八掛 15,000円~18,000円
  • 仕立て代 28,000~40,000円
  • 無地染め 40,000円~60,000円
  • 撥水加工 10,000円~15,000円

という感じです。

 

新しく着物を購入するよりは安いですが、単純に染め替え代金だけで済まない事を理解しておいてください。

 

あわせて読みたい

 

着物の染め直しで知っておくべき事3つのポイント|まとめ

最近は着物需要が減り、着物で参加するイベントも少なくなりました。

 

でも、着物に関する相談事は年々増えている印象すらあります。

 

昔作った着物を大切に着たいという人がまだまだいるなと感じます。

 

正直言えば、今販売されている生地よりも昔の生地が圧倒的に良いものが多いです。

 

染め直しで今着れる着物になるなら多少費用が掛かっても染め直しを検討してみてください。

 

きっと見慣れた着物が見違えて返ってくればさらに愛着がわくでしょうね。

 

それでは。

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kiyosan

▶着物専門店の現役店長▶着物業界20年勤務▶ブログ164,000人195,000PV達成▶アニメ・漫画オタク▶既婚1男1女の父▶愛猫家▶口下手・恥ずかしがりや 末永くお付き合いください。

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