この記事ではポリエステル着物の種類やメリットデメリットも含めてご紹介します。
他の着物との違いもご紹介しますので最後までご覧ください。
この記事の筆者は着物業界で未熟ながら20年ほど仕事させていただいております。
ひとむかし前は、着物=絹が当たり前でしたが、最近のは断然ポリエステルの着物が人気になってきました。
種類も豊富になり、より身近に着物を着られる環境になってきましたね。
この記事の目次
ポリエステルの着物を普段着にするのは最適です。
ポリエステル着物の種類はどんなものがあるか?
ポリエステルの着物の種類は主に「小紋(こもん)」が多いです。
理由は素材の問題があります。暗黙のルールで着物における正装は絹だからです。
やはり 絹の着物>ポリエステルの着物 の図式は今でも変わらないようです。
私の知る限りポリエステルの正装の着物はおしゃれ用の振袖以外流通していないと思います。
商品として世に出ている物は通称「洗える着物」と表現されることが多いポリエステル着物
普段着にするのは非常におススメです。
プレタの着物か? オーダーで作るか?
着物はじめはプレタ着物から初めてみましょう。プレタ着物とは本来は,フランス語で既製服の意味があります。
サイズ的にはMサイズとLサイズが定番でMサイズは身長156cm、Lサイズは160cm前後の方が合います。
1万円以下で揃う物もあり始めての着物には最適です。
着物に慣れ始めてから自分のサイズに合う合わないが分かり始めますので、
プレタ着物から始めて、オーダー(誂えあつらえ)に移行しても良いですね。
まずは、プレタ着物から始めましょう。
ポリエステル着物のメリット
-
「洗える着物」だから自宅で簡単お手入れ
-
絹の着物よりお値段が安い
-
種類が豊富
-
物によっては絹と変わらない高級感の物も
メリットはたくさんありますね。
最大の特徴は、水に強いので自宅で洗濯できる事です。
洗える着物と呼ばれているということは絹の着物は”洗えない”という事です。絹は水洗いしたらアウトです。
せいぜいドライクリーニングをする程度です。
メンテナンスする度に2,000円~10,000円の費用をかけないといけません。
その点ポリエステルの着物はメンテナンスのコスパに優れています。
そして、生地自体の価格が圧倒的にポリエステルの方が安いです。
ポリエステル着物のデメリット
-
暑い時期は熱がこもる
-
絹に比べて着崩れしやすい
-
静電気が起きて足元にベッタリくっつく
-
プレタ着物は柄の位置に気を付ける
6月、9月にポリエステルの着物を着ると暑さが気になります。
特に帯の下が暑さで蒸れたりするので、肌着を通気性の良いもの、汗を良く吸う物にしたり、
暑さ対策は必須になります。
ポリエステルの着物は絹の着物に比べて滑りやすい特徴があるため、着崩れしやすいかもしれません。
ある程度慣れると大丈夫ですが、出先で着崩れすることもあるので、着崩れ直しのテクニックも知っておくと良いです。
静電気対策としては市販の静電気防止スプレーで大丈夫です。簡単にケアできます。
全身柄の小紋なら心配舞のですが、少し離れて大きく柄の入る着物は絶対試着して購入することをおススメします。
見た目は良いのですが、いざ着て着ると変なところに柄があったり、柄が一か所に集中して入って
いたりせっかくの良い柄でも柄の入り方で微妙な着物になってしまします。
試着して購入することをおススメします。
まとめ
- ポリエステルの着物を普段着にするのは最適です。
- ポリエステル着物の種類は小紋が良くて、種類も豊富
- 初めての1着はプレタの着物をおススメします
- 着なれてきたらオーダーで作りましょう。
- ポリエステル着物のメリット・デメリットを知る
ポリエステルの着物を普段着にしたい方は以上の事を知って頂いておくと良いでしょうね。
素敵な普段着着物生活を送ってくださいね。
今日はこのへんで。