今回は一般的な「単衣の着物を着る時期と特徴」と「単衣の着物を着るのに適した物」について解説します。
この記事を読んで欲しい人
- 単衣ってどんな着物?
- 単衣に最適アイテムないかな?
- いつ着るの着物なの?
この記事の目次
単衣の着物の特徴
単衣の着物の特徴
単衣の着物の特徴は裏地がない事です。
袷といわれる着物は必ず「胴裏」「八掛」という2種類の裏地が付いています。
表の生地と裏地が合わさった物をさしますが 、単衣の着物はその裏地が付いてません。
表生地のみで縫いあがった着物の事を指します。
袷か単衣なのか見分ける方法は裏地を確認してください。
単衣の着物メリットは?
最大のメリットは快適さにあります。
単衣の着物の重さ
着物の生地の重さは大体650g~750g前後で、袷ならこれに裏地が付き、着物だけで約1kg以上になります。
特に女性は肌着、長襦袢を着物の下に来ている為、体感の重さが圧倒的に違ってきます。
肩回り、裾さばきが袷の着物と比べて違います。
単衣の着物を着た時の暑さ
着物の重さに比例して当然暑さも増してきます。
特に帯下は暑くなりかけの時期は汗をかきます。単衣の着物は裏地がない分暑さが気になるシーズンでも快適です。
単衣の着物を着る時期
一般的な解釈
単衣のシーズンは6月1日~30日まで、9月1日~9月30日までの2か月間とされています。
一年を通して袷(裏地がある着物)のシーズンが最も長いシーズンになります。
昔も今もこのルールに沿って皆さん着物を着ています。
現在の時期
一般的な単衣のシーズンは6月1日~30日まで、9月1日~9月30日までの2か月間とされていますが、現在は
9月1日~11月中旬
と考えて良いです。
住んでいる地域や気候によります。
実際5月の連休の時に洋服で半袖を着る事が増えてきてませんか?それぐらい今温暖化がすすんでいるんです。
そんな時に教科書通りに5月だから袷の着物よねと言って汗かきかき着るのはイヤですよね。
気候に合わせて袷と単衣を使い分けましょう。
単衣の着物を着るのに適した物は?
単衣に適した着物は?
生地がしっかりしている着物は最適といえます。
織物では大島紬・お召・木綿・麻などですが、真綿系など裾にまとわりつきそうな生地はおススメしません。
サラサラした生地が単衣に適しています。
染物では絹物・ポリエステルの生地がおススメです。
単衣に適した両面染めの小紋なんかもありますので、裏側を見せて歩くなんてことも考えて作ってみても良いでしょう。
ポリエステル素材は暑い時期になるとムレの心配もありますので気温を気にしてください。
単衣に適した帯は?
おしゃれ着の場合は半巾帯もしくは名古屋帯が良いです。
素材は絹・綿・麻・ポリエステルなどですが、厚手の物より通気性の良い織の物が良いです。
今は単衣用の物も販売されていますので探してみてください。
単衣に適した長襦袢は?
当然暑い時期に着るので洗える長襦袢がおススメです。
⇒爽竹長襦袢ってどう?販売のプロがレビューします。の記事でおススメ長襦袢を紹介してます。
その他で単衣に適した物は?
単衣のシーズンで体感温度調節で着るのは肌着ですね。
最近では、快適素材の物も多くなってきました。暑さ対策の基本ですね。
単衣の着物を着る時期は?|まとめ
- 単衣の着物は裏地がないのが特徴
- 単衣の着物を着る時期は長くなっている
- 単衣の着物に適したアイテムが多く販売されている
今回は単衣の着物を着る時期について解説しました。
温暖化の影響で着るシーズンはドンドン長くなっているのに一般的なルールでは暑くて着れないとの声も多くなってきました。
これまで着物を作ってきた方でも意外と単衣の着物を作ってこなかった方が多い印象です。
快適な着物ライフの為にも是非、単衣の着物を体感してもらいたい物です。
それでは。