こんな質問にお答えします。
実は、着物の整理をしている人の中に寸法が違って困っている人が多いものです。
特に着物と長襦袢との寸法が違っていて「なんで?」「直したい」という問い合わせがおおいです。
そこで今回は「着物の袖丈の寸法」について解説します。
この記事を読んでほしい人
- 今の袖丈の標準は?
- 着物の袖丈が違うのはなんで?
- 袖丈直しの費用は?
ご意見、ご感想はお気軽にコメントしてください。
記事ネタにさせていただきます(笑)
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この記事の目次
着物の袖丈の標準寸法
着物の袖丈の基準が存在します。
袖丈の標準は約50cm(1尺3寸)
です。
着物の袖にメジャーを当てて確認してみてください。
物によっては長い、短いがあると思います。
着物の袖丈がバラバラなのは?
ではなぜ、着物の袖丈がバラバラの着物が存在するのか?
- 年齢
- 身長
- TPO
が要因になっていました。
昭和50年代の着物全盛期に作った着物は人にあわせた着物の提案がされていました。
袖丈が違うのは年齢のせい?
昔は、年齢が若いうちは袖を長く誂えていました。
袖丈が長いほうが可愛いと印象があり、長めになっている時期もありました。
加えて袖の丸みも大きくなっていて、今の袖丸みとは違い若い年齢の特権で作った時期もあります。
袖丈が違うのは身長のせい?
身長が高い人には、標準の袖丈ではバランスが悪くて袖丈の長くしていました。
昔の袖丈の基準は身長の1/3が目安とされていた
身長が140cm台の人からすると、50cmは長すぎるし、身長が170cm台の人には短すぎると判断して調整して誂えていました。
そのため誂える人に合わせて袖丈を変えていました。
袖丈が違うのはTPOのせい?
フォーマルの着物と普段着の着物で袖丈を変えて作っていた時期があったようです。
昔はフォーマルの着物の裄丈は長めに、カジュアルの着物は短めに作る傾向がありました。
私はあまり感じたことはありませんが、袖丈の長さにも影響していた時期があったかもしれません。
着物の袖丈を直すときの費用は?
単純に着物の袖丈を直すといっても以下の3つを考えておくべきです。
- 袖丈を短くするとき
- 袖丈を長くするとき
- 長襦袢もあわせて直すとき
詳しく解説します。
袖丈を短くするとき
単純の袖底を解いて長さを調整するだけで済みます。
52cmほどある袖丈を50cmほどに直す時の費用は着物だけなら約6,000円〜7,000円ぐらいですみます。
袖丈を長くするとき
袖丈を短くするときよりも費用がかかります。
袖丈を長くする時は、いままで生地の中に縫い込まれていた部分を出して長さを修正するため、出した部分と色が違うことがあり、ヤケ直しの加工代金が必要な場合があります。
縫い込まれた部分にシワもある為、袖丈を出す場合はプレス代金も必要になります。
- 袖丈直し:6〜7,000円
- ヤケ直し費用:3〜4,000円
- プレス加工:1〜1,500円
着物だけの費用として考えてみてください。
長襦袢もあわせて直すとき
長襦袢の袖丈直しは着物と同等で6〜7,000円ほど考えてください。
ただし、長い場合は費用をかけずに安全ピンでつまんだりして長さ修正すれば済むこともあります。
普段着の長襦袢なら工夫することで無駄な出費がなくてすみますね。
時間がない時はネットで頼む
コロナ禍でなかなか専門店に相談することができない場合が多くなってきました。
お家時間も増えて、着物の整理をする人も増えてきました。
趣味の一貫として自宅の着物を整理する人も増えてきました。
自宅にいながら簡単に「ネットで相談」も可能になりました。
特に優秀な3社を比較しています。参考に【ネットで完結】着物クリーニング3社比較。実績拮抗、特典やオプションに注目
を見てもらえたらと思います。
お直しの技術は一級品ですので、気になる人は相談してみましょう。
着物の袖丈の標準寸法を知ってますか?|まとめ
- 現代の着物の袖丈はやく50cm(1尺3寸)で統一されている
- 手持ちの着物の袖丈が違う理由は「年齢」「身長」「TPO」のちがいから
- お直し費用は短くするときと長くするときとは違う
- 長襦袢も直す必要がある
今後着物を楽しむ上では着物の寸法(サイズ)はしっかりあわせておくことで、手持ちの着物を選ばずに着ることができます。
寸法直しの優先度を決めて細かいところまで、お直しを検討してみてください。
それでは。
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