そうですねよ。振袖の色を選ぶのはやっぱり難しいですよね・・・
こんなお悩みに全力でお答えします。
人間の五感の中でも「視覚」が80%と言われています。
洋服でもキモノでも色は人に与える影響が一番あり、重要なポイントの一つです。
この記事の筆者である私は、キモノ業界で20年のキャリアがあり、業界最大手を経て現在老舗キモノ専門店の副店長としてキモノ業界で毎日毎日お客様との対面接客と通した経験をもとに、多くのお客様から喜ばれていますのでその体験談から今回は「振袖の色の選び方」を詳しく解説します。
この記事の目次
自分に合う振袖の色の選び方のポイントは7つ
必ず試着して決めましょう。
絶対と言い切れるぐらい大切な事です。
理由は「好きな色」≒「似あう色」ではないからです。
一昔前は試着せずに買ったり、家に持ち込みされて広げて見せて販売していました。
いざ着るときに「おやっ、なんかしっくりこないな」なんて方も多かったです。
今はそんなミスマッチを起こさないように試着を必ずしてください。
具体的に似合う色を着ると
- 顔写りが若々しく見える
- 着ている振袖が高価に見える
- 着ヤセして見える
このように言いこと尽くめなんです。
似合わない色を着ると逆の効果になります。
失敗しない振袖の選び方で試着は行うようにしましょう。
1枚目の試着に悩んだら「赤」を着ましょう
初めての振袖の試着で悩む方もたくさんいます。当然だと思います。
最後に着たのは七五三なんて方もいますし、顔立ちも好みも年齢と共に変わります。
1枚目に悩んだら「赤」を着てみましょう。
理由は簡単、興奮色だからです。
気分がノッてきますし、赤が似合わない方は経験上少ないから。
1枚目の試着が黒で似合わない場合の現場の冷めた感じは何度となく経験済みです。お通夜みたいになります。
我々もお客様も気まずい雰囲気なります。
気分がノッてくると緊張もほぐれて会話も弾み明るく楽しく最高の1枚が決める事ができますよ。
迷ったら1枚目は赤を試着してみましょう。
色を比較して消去法で決めましょう
初めての1枚目の試着を基準に色んな色を比較することは重要です。
自分の顔に一番合う色を迷いなく探す為です。
具体的に比較の仕方は法則があり、この法則に沿って比較すればスムーズに一番似合う色に近づけます。
- 暖色(赤系)→寒色(青系)
- 濃い色→淡い色
この法則で比較してください。
専門店の販売員さんが正確な比較行動をやってないと「仕事ができない人」と思ってください(笑)
間違って赤色に朱色(オレンジ系)やピンク系を比較すると「う~ん」「どっちがいいかな??」
なんで空気が流れますし、時間の無駄になります。
スムーズに決めたいなら極端に違う色で比較する事です。
似合わない色を探す事も大切です。
要するに「消去法」でふるいにかけながら自分の色を探していきます。
信頼できる人の意見も聞きましょう
相談できる相手は自分を良く知っている人が良いです。
当然販売員さんは売りたい色を勧める場合もあるし、高い方を勧めてきます。(ビジネスですので)
友達同士も良いですが、真剣に自分に意見してくれるのは、ご両親だと思いますので、特にお母さんの意見を重要と考えてみてください。
見すぎてもダメ
振袖展なんかでは何百枚もの振袖が展示してあり目移りするものです。
アレもコレもととっかえひっかえ試着するうちに一番良かった色が分からなくなり、また今度ということも少なくありません。
後日この間のあの振袖が見たいなんて時に「もう売れました(レンタルの予約済です)なんてこともあります。
その場に何百枚あっても貴方に合う振袖は1~2枚なんです。
下見で何店舗もまわる方もいますが、最終的に1枚目に戻ることもしばしばあります。
くれぐれも見すぎに注意です。
自分の結婚式をイメージして決める【最高10年先】
今自分にとって最高の色で決めるのか?自分が結婚する年まで着るつもりで決めるのか。
判断基準は結婚式まで着るつもりが良いです。
ど派手な色の振袖は20代前半では良いですが、自分の結婚式で着ると想定してみてください。
無難が良とは言いませんが、キモノは「今」と「今後」を見越して決める事も少なくありません。
今最高にするのか? 結婚するまで最高にするのか決めましょう。
最後は自分で判断しましょう
最終的にはAorBの状態まで絞り込みをしてください。
最後の最後はリアルに今日が成人式当日の朝どちらが着たいかを考えてみましょう。
答えはフィーリングかもしれません。
心からワクワクする一枚があなたの振袖です。
ワクワクする振袖を着ているとどうなるのか?
- 表情が豊かになり最高の笑顔が出る
- 歩き方や振る舞いが堂々として自信につながる
- キモノが好きになる
- 写真をバンバン取りたくなる
- 次は友達の結婚式や自分の結婚式で着てみたいと思う
それでは最高の一枚に出会って、最高の成人式をお迎えください。