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通過儀礼

訪問着と留袖と呼ばれる着物との違いを明確に解説します。

2020年6月25日

訪問着?色留袖?留袖?着物には色んな専門用語があって良くわかりません。着物姿は一緒なのに何か違いがあるんですあか?教えて欲しい
悩む女性

こんな質問にお答えします。

この記事は「訪問着と留袖と呼ばれる着物との違い」について解説します。

ポイント

この記事を読んで欲しい方

お悩み女性
訪問着と留袖との違いは?
お悩み女性
訪問着と色留袖の違いは?
お悩み女性
それぞれのTPOは?

訪問着と留袖と呼ばれる着物との違いを明確に解説します。

着物の種類って色々ありますね。

言葉だけで聞いても全く分からないものもたくさんあります。

訪問着と留袖と呼ばれる着物の違いも着物を良く知っている方ならわかります。

着物が全く分からない方には、チンプンカンプンだと思います。

明確な違いをそれぞれ解説します。

1・留袖の役割
2・色留袖の役割
3・訪問着の役割

黒留袖の役割と特徴

着物の第一礼装は3つあります。

未婚の女性の第一礼装である振袖

既婚女性の第一礼装の留袖黒紋付(喪服)です。

既婚女性の第一礼装であり一番格式のある着物が留袖になります。

結婚式、披露宴で母親の立場の人が着る着物になります。

逆に言うと結婚式や披露宴以外では着る事は一般の方はありません。

人生で留袖を着るタイミングは自身のお子さんや兄弟、姉妹の結婚式で着ます。

地域によりますが、姪や甥の結婚式でも着用します。

特徴は、着物の色は、全体が黒一色となります。

柄の入り方は裾(足回り)のみで上半身や袖には柄がありません。

5つ家紋が入る着物です。

家紋の場所は「背中」「両胸」「両内袖」の5か所になります。

それぞれに意味があり

背中・・・背紋せもん(ご先祖様)の紋
両胸・・・抱き紋だきもん(両親)の紋
両袖・・・袖紋そでもん(兄弟・親)の紋

を表します。

家紋は石高こくもちという白く丸い部分の染めて家紋を入れます。

色留袖の役割と特徴

色留袖は黒留袖と同様に上半身に柄がありません。

裾元だけに柄が入ります。

黒留袖と同様に家紋が入ります。

でも、家紋は3つは入れるのがほとんどです。

背紋と抱き紋の3つが主で、家紋の入れ方は同色(同じ色)の刺繍の家紋になります。

役割としては、準礼装になります。

貴方のお子さんは黒留袖で式に出席しますが、色留袖は姪や甥の結婚式で着用します。

園遊会などで着用できます。など解説されていますが、人生で園遊会に参加することがあるしょうか?

色留袖は黒留袖や訪問着を持っていれば今は活躍の場が一番低い着物です。

業界でも色留袖があまり販売されていません。今は需要が少ない為ほとんど生産されていません。

購入を検討するなら商品の品質を見極めて購入してください。

在庫として古い場合がありますよ。

訪問着の役割

訪問着は略礼装になります。

洋服で例えらた、ドレスの役割となります。

基本的にお祝いと言われる席での着用が一般的です。

留袖と違い、着用シーンは多いといえます。

呼ばれる側の結婚式、披露宴をはじめ、「式」と付くお祝い事に着用できる万能な略礼装です。

いざ着物を1着作るなら?訪問着ともいえる着物といえます。

>>>あわせて読みたい訪問着で変わり結びができる年齢は何歳まで?

訪問着で変わり結びができる年齢は何歳まで?

見た目で分かる訪問着と留袖の違い

訪問着と留袖を見分ける為に見た目で分かるポイントを解説します。

1・訪問着と留袖の色の違い
2・訪問着と留袖の柄の位置
3・留袖は比翼という裏地が付く

3点から深堀します。

訪問着と留袖の色の違い

簡単に解説すると、留袖の色は「黒」です。

一般的には黒留袖と呼ばれます。

明治以降黒色は男女共に第一礼装と定められました。

訪問着と留袖の柄の位置

訪問着は着物全体に柄どれだけ入っても良いとされています。

一枚の絵画のような柄の物もあります。

一方留袖は上半身や袖に柄はありません。

基本的には裾元(足元)以外柄が入らない物になります。

柄自体も昔ながらの物も多く鶴、松、家屋や古典的風景といったむか昔ながらの柄が多いのも特徴です。

訪問着と留袖の柄の違いは上半身と袖に柄があるか無いかで判断しましょう。

黒留袖は比翼という裏地が付く

留袖は昔は比翼という着物の下に別の着物を着ていました。

今では留袖の裏地として裾元から少し見えるように縫い合わせてありあます。

振袖の胴裏の生地と同様の物を使用して比翼地としています。

色留袖にも使用していましたが、今の色留袖は訪問着仕立てにすることが多く、比翼は使わなくなりました。

あわせて読みたい

訪問着と留袖の違いを明確に解説します|まとめ

黒留袖は女性の第一礼装で、母として着用する着物
色留袖は現在一番着用シーンが少ない
訪問着は洋服で例えるとドレス。
派手になり過ぎない訪問着を1枚持っておくと便利

今は昔と違い、着物をお道具物としてお嫁に持って行かない時代です。

必要最低限の着物を揃えればOKです。

その為にも着物の着用シーンに応じて正しい知識を持っておいてください。

それでは。

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▶着物専門店の現役店長▶着物業界20年勤務▶ブログ164,000人195,000PV達成▶アニメ・漫画オタク▶既婚1男1女の父▶愛猫家▶口下手・恥ずかしがりや 末永くお付き合いください。

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